サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」は10月14日(日本時間)、ドイツ・ブレーメンのヴェーザーシュタディオンで行われたドイツ女子代表との国際親善試合に1-2で敗れました。前半15分にMF谷川萌々子選手のゴラッソで先制しましたが、28分にリンダ・ダルマン選手、後半73分にクララ・ビュール選手にゴールを許し、逆転負けを喫しました。10月10日のハイチ戦(5-1)に続く欧州遠征の第2戦は、1勝1敗で幕を閉じました。(サッカーキング、ABEMA TIMES)

試合結果:谷川の先制ゴールも実らず、1-2の逆転負け
国際親善試合 ドイツ女子代表 2-1 なでしこジャパン(現地時間10月13日/ドイツ・ブレーメン、ヴェーザーシュタディオン)
立ち上がりからボールを保持したなでしこジャパンは前半15分、藤野あおば選手のパスを受けた谷川萌々子選手がDF2人をかわして右足シュートをゴール左に突き刺し、先制に成功しました。しかし28分、ドイツの左サイドからの攻撃でクララ・ビュール選手の折り返しをリンダ・ダルマン選手に豪快に蹴り込まれて同点に追いつかれると、後半73分にはカウンターからビュール選手に左足シュートを決められて逆転を許しました。その後の反撃も実らず、このまま1-2でタイムアップを迎えました。(サッカーキング)
【得点者】15分 谷川萌々子(日本)、28分 リンダ・ダルマン(ドイツ)、73分 クララ・ビュール(ドイツ)
格上ドイツとの7年ぶりの対戦
ドイツ女子代表は2026年6月発表のFIFAランキングで3位。5位の日本より格上の相手です。FIFA女子ワールドカップには10度出場し、2003年と2007年の2度優勝。2016年のリオデジャネイロ五輪では金メダルを獲得し、女子ユーロでも8度の優勝を誇る世界屈指の強豪です。
なでしこジャパンとドイツの対戦成績は、この試合を含めて15試合で日本の1勝、ドイツの12勝、2つの引き分けと大きく負け越しています。直近の対戦は2019年4月9日の親善試合で、長谷川唯選手と横山久美選手の得点により2-2の引き分けでした。7年ぶりの顔合わせは日本の逆転負けに終わりました。
なかでも印象深いのは、2011年のFIFA女子ワールドカップ準々決勝です。開催国のドイツを延長戦の末に1-0で破った一戦は、その後の初優勝への大きな一歩となりました。丸山桂里奈選手が延長後半に決めた決勝点は、今も語り継がれる名場面です。

注目はドイツでプレーする2人
今回の遠征メンバーは海外組を中心に構成されていました。そのなかで注目を集めたのが、ドイツ・バイエルンでプレーするMF谷川萌々子選手(21)です。2024年1月に国内リーグを経由せずドイツに渡り、昨季はチーム2位の8得点を記録してリーグ4連覇に貢献しました。なでしこジャパンでは国際Aマッチ23試合で7得点。2024年のパリ五輪ではブラジル戦で約30メートルのロングシュートを決め、強烈な印象を残しました。慣れ親しんだドイツの地での一戦とあって、そのプレーに期待がかかりましたが、見事な先制ゴールで応えました。
もう一人の注目は、FW島田芽依選手(24)です。所属クラブはブレーメンで、今回の会場であるヴェーザーシュタディオンはクラブの本拠地。ホームスタジアムでの代表戦という特別な舞台になりました。
そのほか、マンチェスター・シティの長谷川唯選手、リバプールの長野風花選手、チェルシーの浜野まいか選手ら、欧州の強豪クラブでプレーする選手が名を連ねました。なお、FW田中美南選手はけがのため途中離脱し、FW土方麻椰選手が追加招集されました。
狩野監督「現在地を測る貴重な機会」
狩野倫久監督は試合に先立ち、来年のFIFA女子ワールドカップ出場を決めているドイツとの対戦について、世界一奪還を目指すチームにとって「現在地を知る貴重な機会」と位置づけていました。チームとして何ができて何ができないのかを確認し、来年の女子ワールドカップに向けた成長につなげたい考えを示していました。
なでしこジャパンは9月から10月にかけて愛知・名古屋で開催された第20回アジア競技大会に国内組中心のメンバーで臨み、決勝で北朝鮮代表とのPK戦を制して3連覇を達成しました。今回の欧州遠征は海外組中心のメンバーで、世界のトップレベルとの力関係を確かめる遠征となりました。

テレビ・ネットの放送・配信
ドイツ戦の生中継は、地上波のNHK総合が10月14日(水)0時35分から放送しました。実況は酒井博司アナウンサー、解説は元日本代表の鮫島彩さんが務めました。
インターネットでは、ABEMAが0時15分から無料生中継を行い、見逃し配信にも対応しました。NHK ONEでも0時15分から同時配信されました。
まとめ
なでしこジャパンは10月14日(日本時間)のドイツ戦に1-2で敗れ、欧州遠征を1勝1敗で終えました。ハイチ戦の5-1の快勝に続く第2戦では、バイエルンでプレーする谷川萌々子選手が見事な先制ゴールを決めましたが、格上ドイツの反撃を抑えきれませんでした。通算対戦成績は日本の1勝2分け12敗となりました。なでしこジャパンは11月29日と12月5日に国内でブラジル女子代表との連戦に臨む予定です。

