東レPPO決勝はシュナイデルが初優勝——フェルナンデスをフルセットで破りツアー通算6勝目

東京で開かれた東レ・パンパシフィック・オープンの決勝戦のイメージ

女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン最終日は1日、東京・有明テニスの森公園でシングルス決勝が行われ、第3シードで世界ランキング13位のディアナ・シュナイデル(ロシア出身)が、同23位のレイラ・フェルナンデス(カナダ)を6―4、5―7、6―2で破り、大会初優勝を果たした。3度目の出場での初制覇。ツアー優勝は今季初、通算6勝目となった。

決勝の展開——第2セットのつまずきを跳ね返す

シュナイデルは第1セットを6―4で先取した。第2セットは4―0とリードしながら逆転されて落とし、いら立ちをあらわにする場面もあった。しかし最終第3セットは第5ゲームでブレークに成功。再び試合の主導権を握ると、そのまま6―2で押し切った。

ファイティングスピリッツあふれる攻めのテニスを貫き、3セットにわたる接戦を制した。互いに初の決勝進出で、左利き同士の対決となった一戦だった。

勝ち上がりの足跡

シュナイデルは準々決勝で21歳の新鋭アレクサンドラ・イアラ(フィリピン)を破り、準決勝では18歳のミア・ポハンコバ(スロバキア)を6―4、7―6で退けて決勝に進出した。ポハンコバは大会で大坂なおみを破っていた注目株だった。

これまでの対戦成績では3勝2敗とシュナイデルがリードしており、その強さを決勝の大舞台でも発揮した。優勝後には「また来年戻ってきたい」と語ったという。

準優勝フェルナンデスの奮闘

フェルナンデスは2021年の全米オープンで準優勝した実力者だ。準決勝ではカミラ・ラヒモワをストレートで破るなど好調で、決勝でも第2セットを取り返して意地を見せた。

大会中の会見では、幼少期に両親が家も車も売ってテニス資金を工面してくれた苦労を語り、援助を求めて断られた経験が「本当に苦しい時期だった」と明かした。次世代の子どもや家族を支援する青少年支援基金の設立に力を注いでおり、「夢をかなえるための資金に苦しんでいる子どもや家族を支援したい」と設立の背景を語っていた。

ダブルスと大会の意義

ダブルスはサラ・エラニ、ジャスミン・パオリーニ組(イタリア)が制した。国内最高峰の女子テニス大会である東レ・パンパシフィック・オープンは今年、18歳や21歳の若手が躍動し、世代交代を感じさせる大会となった。

シュナイデルの初優勝は、女子ツアーの勢力図にも影響しそうだ。年内残りのツアーや来季の活躍に注目が集まる。

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