📌 プロボクシングWBC世界バンタム級挑戦者決定戦が、4月11日(土)に東京・両国国技館で開催される。那須川天心(27)が、元世界2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(35)と対戦。プロ初黒星からの再起戦となるこの大一番の開始時刻は、20時30分頃と見込まれており、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信される。敗れれば世界への道が極端に狭まる“崖っぷち”の試合で、那須川はこれまでの守りのスタイルを捨て、「やるかやられるか」の新境地を宣言した。
🏷️ 試合は何時から? 注目のメインイベント開始時刻
当初、この一戦は19時50分から20時50分の間での開始が見込まれていたが、会場進行の状況から、午後8時30分前後にリングインする見込みだ。
大会は午後5時からプレビューショーが配信開始。第1試合の開始は午後5時50分ごろからを予定しており、その後、秋次克真、坪井智也と続く強力なアンダーカードを経て、メインイベントへと移る。ボクシングの12回戦は、試合時間だけでも約47分かかり、入場から国歌演奏、試合後のインタビューを含めると1試合全体で約1時間強を要する。そのため、テレビの前でじっくりと構えている視聴者も多いだろう。
配信はAmazonプライムビデオのみ。従来のようなテレビ放送はなく、完全ネット配信での視聴となる。プライム会員であれば追加料金は発生しない。
🏷️ 「なめんじゃねえぞ」― 敗北が変えた“神童”の覚悟
昨年11月、那須川は井上拓真とのWBC世界バンタム級王座決定戦で判定負け。キックボクシング時代から続いた「負けない男」の神話は崩壊した。今回の会見で那須川は、これまでの飄々とした態度をかなぐり捨て、殺気立った表情を見せた。
「前回負けて自分のことが信じられないこともあった。自分自身を変えるためにここまで挑んできた」と語り、敗北からの苦しみを吐露。トレーナーをこれまでの粟生隆寛氏から、キック時代に師事した葛西裕一氏に再び戻したことも、その変革の象徴だ。
最大の変化は戦い方にある。これまで卓越したカウンターで相手を仕留めてきた那須川が、「これまでは守って、攻めて。今回は腹くくってやるかやられるか。言葉で語るよりは、姿勢で見せたい」 と攻撃的なスタイルへの変革を予告した点だ。公開練習では、接近戦での左ボディーショットを入念に磨き込んでおり、元世界王者の京口紘人氏も「倒すシーンがあるんじゃないか」とその手応えを絶賛している。
🏷️ 伝説エストラーダの強さと、那須川が持つ“必勝”のロジック
相手はメキシカンのレジェンド、ファン・フランシスコ・エストラーダ。ロマン・ゴンサレスとの死闘はボクシング史に残る。確かに35歳になり、最近の戦績に衰えは見えるものの、那須川は「一番強いエストラーダを想定してきた」と警戒を怠らない。
しかし、ボクシング関係者の見解は比較的楽観的だ。データで見れば、那須川は身長こそエストラーダと2cm差だが、リーチでは9cmも上回る。左ジャブで距離をコントロールしやすいことは大きなアドバンテージだ。
さらに、専門家が注目するのは「新トレーナーとの化学反応」だ。那須川は、これまでの洗練されたテクニックに加え、葛西氏から伝授されたという「10センチの爆弾」のような短いフックを武器に、従来は避けて通ってきた打ち合いのリスクを取る構えを見せている。京口氏は「(スパーリングを公開しなかったのは)新しいボディ攻撃を相手に見せたくなかったのでは。明確に勝つ」と断言している。
🏷️ 勝負の行方と未来 ― 「もう自分には負けたくない」
この試合の勝者は、5月に東京ドームで行われる井上拓真 vs 井岡一翔の勝者への挑戦権を得る。つまり、那須川にとっては単なる再起戦ではなく、再び世界の頂点を見据えるための絶対に落とせない“通過点” だ。
那須川は「もう自分には負けたくない」と語った。あの衝撃的な黒星から5ヶ月。技術の修正以上に、心の再生を遂げた27歳のファイターが、今夜、過去の栄光にすがるレジェンドか、それとも新しいスタイルを携えた“新生”か。試合開始のゴングが鳴るその瞬間、ボクシング界の勢力図が塗り替わる。
