東京ヤクルトスワローズは9月29日、青柳晃洋投手(32)と2027シーズンの選手契約を行わないこと、いわゆる戦力外通告を発表しました。同時に発表されたのは田口麗斗投手ら6選手です。かつて阪神で投手3冠に輝いた右腕が、現役続行をかけて新たな道を模索します。

阪神時代の輝き、2022年には投手3冠
青柳投手は神奈川県出身で、川崎工科高から帝京大を経て、2015年のドラフト5位で阪神タイガースに入団しました。下位指名からはい上がり、阪神の先発ローテーションの柱へと成長しました。
2021年には13勝6敗、防御率2.48の成績で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。そして2022年には13勝4敗、防御率2.05で、最多勝・最優秀防御率・最高勝率の投手3冠に輝き、ベストナインにも選出されました。独特のサイドスローに近いフォームから繰り出される投球で、セ・リーグを代表する投手へと駆け上がったのです。NPB通算成績は157試合で61勝49敗、防御率3.15です。
米挑戦とヤクルト加入、苦しんだ2年間
2024年オフにはポスティングシステムを利用してアメリカに挑戦し、フィリーズとマイナー契約を結びました。しかしメジャー昇格は果たせず、2025年7月にヤクルトに加入しました。
ヤクルト加入後の2025年は、1軍で3試合に先発し0勝2敗、防御率8.10と結果を残せませんでした。今季は1軍登板の機会がなく、ファームでは20試合に登板して6勝6敗、防御率4.42という成績でした。かつての輝きを取り戻すべく調整を続けてきましたが、1軍のマウンドに戻ることはできませんでした。

現役続行を希望、NPBでの移籍先を模索
青柳投手は現役続行を希望しており、NPBでの移籍先を模索していると報じられています。32歳という年齢は、投手としてはまだまだやれる年代です。実績十分の右腕だけに、獲得に乗り出す球団が現れる可能性もあります。
戦力外通告は、プロ野球選手にとって厳しい現実です。しかしそこからはい上がり、再び1軍のマウンドに立った選手も少なくありません。青柳投手の投球術と経験は、若手投手の多いチームにとって貴重な戦力となるはずです。ファンとしては、来季もユニホーム姿を見たいところです。

再起へのエールを
ドラフト5位から投手3冠へ、そして海を渡った挑戦。青柳晃洋投手の野球人生は、決して平坦ではありませんでしたが、常に前を向いてきました。戦力外という厳しい通告を受けた今、次はどのユニホームで投げるのか。新たな挑戦の行方を、温かく見守りましょう。吉報が届くことを願っています。

