政府観光局(JNTO)は21日、2026年1~9月に日本を訪れた外国人客数が前年同期比2.9%減の推計3073万200人だったと発表しました。1~9月の客数が前年を下回るのは、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ2021年以来、5年ぶりとなります。(共同通信、ロイター)
9月単月も5.0%減 中国客は44.5%減
9月単月の訪日外国人客数は、前年同月比5.0%減の310万3700人でした。ロイターによると、中東情勢を受けた航空券価格の上昇に加え、航空便の減便や台風による欠航が全体を押し下げました。国・地域別では、韓国が84万2300人、台湾が59万5600人で堅調だった一方、中国は44.5%減の43万800人と大幅な減少が続いています。
消費額は過去最高の7兆円超
一方、明るい材料もあります。観光庁によると、1~9月に訪日客が宿泊や買い物などに消費した額(速報値)は7兆574億円で、前年同期から1.9%増となり過去最高を更新しました。客数は減っても、1人当たりの消費単価は上昇している計算です。共同通信は、訪日客の「質」の面での成長が際立っていると指摘しています。
中国客の落ち込みは政治的要因も
1~9月の中国人客は55.5%減と大きく落ち込みました。共同通信によると、2025年11月の高市早苗首相の「台湾有事」を巡る発言を受けた中国政府による渡航自粛の呼びかけが響いた形です。9月単月では韓国や台湾、メキシコ、中東地域など7市場で過去最高を記録しており、訪日需要そのものは健在ともいえます。今後の焦点は、中国市場の回復と中東情勢の安定です。
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