前線や低気圧の影響で降り続いた大雨により、21日夜、秋田県由利本荘市を流れる子吉川で氾濫が発生しました。気象庁は午後8時ごろ、5段階で最も危険度の高いレベル5の「氾濫特別警報」を発表しました。秋田県内での発表は初めてです。(共同通信、毎日新聞)
由利本荘市の約1200人に「緊急安全確保」
国土交通省によると、由利本荘市森子地区の左岸堤防で越水が確認され、堤防と国道の間の畑が浸水しました。市は、西滝沢地区の浸水想定区域の274世帯785人と久保田地区の20世帯45人に、直ちに命を守る行動を求める「緊急安全確保」を発表。氾濫発生水位を超えた石沢川の石沢地区154世帯374人にも同じく緊急安全確保を出しました。気象庁と国交省は午後8時45分から記者会見し、浸水が広がる恐れがあるとして身の安全の確保を呼びかけました。(共同通信、秋田魁新報、ANN)
10月の観測史上最大の大雨、県内6地点で更新
24時間降水量は由利本荘市矢島で133.5ミリ、笹子で129ミリを観測し、県内6地点で10月としての過去最大を更新しました。子吉川上流の山形県との県境付近では、21日午後7時半までの24時間解析雨量が290ミリに達し、河川の水位が急上昇しました。21日午後10時時点で、けが人や建物被害の情報は入っていません。(秋田魁新報、毎日新聞)
交通にも影響、雨のピークは過ぎる見通し
JR秋田支社によると、大雨の影響で奥羽線と羽越線の普通列車の上下計12本が区間運休しました。市内では国道108号が冠水のため通行止めとなっています。秋田地方気象台の安藤昭芳台長は「雨のピークは過ぎるが、上流での降雨により河川の水位が高い状態が続く。引き続き最大級の警戒が必要だ」と述べています。22日朝には寒冷前線が東北地方を通過し、県内は高気圧に覆われて天気は次第に回復する見通しです。(秋田魁新報)
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