プロ野球・巨人の松井秀喜新監督(52)が30日、川崎市のジャイアンツ球場で始まった秋季キャンプで本格始動した。2002年オフに米大リーグ・ヤンキースへ移籍して以来、24年ぶりの巨人復帰となった待望の新指揮官の一目を見ようと、平日の午前中から約2932人のファンが球場に押し寄せた。
グラウンドに入れば「お帰りなさい」の大歓声
松井監督は午後0時53分、グラウンドに足を踏み入れた。巨人の帽子をかぶり、黒いパーカーにストッキングを見せるオールドスタイル。詰めかけた延べ2932人のファンから「松井さん、お帰りなさい」と温かい歓声と拍手が送られた。
ファンの歓迎に松井監督は「ありがたいです。『帰ってくんな』って言われるよりはいいですよ」と〝ゴジラ節〟も披露し、場を和ませた。初日を終えた松井監督は「ジャイアンツの人間としてユニホームを着るのは20何年ぶり。ルーキーの時に汗を流していた場所。戻ってきたんだなという感じがします」と感慨にふけたという。
初訓示は6分13秒「わくわくしています」
練習開始前の午後1時、選手やスタッフなど100人以上が集まるグラウンドで輪の中心に立ち、6分13秒の訓示を行った。バックスクリーンの球団旗を指し示しながら「我々が今度、新たな強いジャイアンツを作っていかなければいけない。みんなで、あの旗を輝かせてください」と訴えた。
さらに「来年2月のキャンプで今よりもいい姿でスタートできるよう期待してます」と個々のレベルアップを求め、「新たな文化を作って、新たな強い組織を作っていきましょう。私は今すごいわくわくしています」と呼びかけたという。
高橋由伸ヘッドコーチとの新体制、ブルペンも精力的に視察
新たに就任した高橋由伸ヘッドコーチ(51)、清水隆行打撃コーチらコーチングスタッフと言葉を交わしながら、グラウンドやブルペンで選手らの動きを見守った。ブルペンでは竹丸や西舘らの投球をチェックするなど、精力的に動いた。
訓示を聞いた選手たちについて「みんなすごい意志のある強い目をしていて、それを見てうれしかった」と満足そうに初日を振り返った。「まずは選手の特徴や強みが何なのか、全選手をしっかり把握していきたい」と語り、指揮官の目でチームを見つめた。

背番号「90」のお披露目はお預け
注目された背番号「90」のユニホーム姿は、この日は見られなかった。「別に見たくないでしょ(笑い)」と謙遜するからこそ、逆に〝解禁日〟が気になる展開となった。
「90」は恩師の長嶋茂雄さんが第1次政権時代につけた番号。存命なら90歳という節目の年に、選手時代の代表的番号「55」と現役最後の「35」を「足すと90」と語って継承を決めた。過去の新監督は秋はウィンドブレーカーなどで指導することが多く、本格的なお披露目は2月の春季キャンプとなりそうだ。
なぜ今これが重要なのか
23日の電撃就任会見から1週間。来季は3年ぶりのリーグ制覇、15年ぶりの日本一奪回を目指す。秋季キャンプは11月13日まで行われる。常勝復活を掲げる「松井巨人」が本格的に動き出し、ファンの期待は早くも最高潮に達している。

