大相撲九州場所が8日、福岡国際センターで開幕した。3場所ぶりに復帰した西十両5枚目の若隆景(31=荒汐)が竜電を寄り切りで破り、白星で再起を飾った。若隆景は7月場所の稽古で左脚に重い症状が出て4度の手術を受け、処置が遅れていれば左脚切断の可能性もあったという。感謝の気持ちで土俵に上がった復帰戦を、まずは白星で飾った。

若隆景、切断の危機からの復帰——4度の手術、2場所連続全休
若隆景は小結だった5月場所で2度目の優勝を果たし、大関昇進を目標に掲げていた。しかし7月場所の稽古で左脚に異常を訴え、神経まひなどを引き起こす「コンパートメント症候群」と診断された。4度の手術を受け、処置が遅れていれば左脚切断の可能性もあった。2場所連続で全休し、左脚には痛々しい手術跡が残る。場所前に稽古を再開し、師匠の荒汐親方と相談して出場に踏み切った。復帰戦では低く当たって右を差し、相手を起こしながら一気に前に出て寄り切った。「自分らしい相撲を心がけた。場所が始まったので相撲に集中した。体が動いてくれた」と振り返り、「感謝しながら土俵に上がる」と話した。
新十両・旭富士は黒星発進——史上最速タイの昇進も初日は引き落とされる
第63代横綱のしこ名を継承した新十両の旭富士(伊勢ケ浜)は、西十両12枚目の玉正鳳に引き落とされ、黒星発進となった。旭富士は年6場所制となった1958年以降、初土俵から所要6場所での新十両昇進は史上最速タイ。1場所での十両通過も期待される中での初日だったが、立ち合いで頭を押さえ込まれ、引き技に右手を着いた。

その他の初日の注目——砂武蔵が序ノ口デビュー白星、天昇山は雪辱
序ノ口では、父がハワイ出身の元十両という砂武蔵(武蔵川)が大野城を引き落としで破り、デビュー戦を白星で飾った。三段目では天照馬(荒汐)が肥後ノ海を突き落とし、昨年の九州場所以来、1年ぶりの白星発進を決めた。幕下では、西幕下筆頭の天昇山(玉ノ井)が秋場所で幕下優勝を果たした伊波を寄り切りで破り、白星発進。秋場所で唯一敗れた相手への雪辱を果たした。十両の白熊は7日に右足関節外側靱帯損傷と診断され、初日から休場した。
まとめ
大相撲九州場所が8日に開幕し、若隆景が左脚切断の危機を乗り越えて3場所ぶりの復帰戦を白星で飾った。新十両の旭富士は黒星発進となったが、史上最速タイの昇進を果たした期待の若手として今場所の戦いぶりが注目される。横綱・豊昇龍の復帰場所でもある今場所は、幕内の優勝争いにも注目が集まる。
関連記事
出典:デイリースポーツ、日刊スポーツ、スポーツ報知の報道をもとに編集部が解説。出典リンク:デイリースポーツ、日刊スポーツ、スポーツ報知

