新分野「生活文化」で初の人間国宝へ 京料理・酒造り・立花の名匠3人、文化審議会が答申

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文化審議会は16日、重要無形文化財に「京料理(会席)」「吟醸造り」「立花」の3件を新たに指定し、それぞれの保持者(人間国宝)として料理人ら3人を認定するよう関文部科学相に答申しました。生活文化の領域で初の人間国宝となります。京都新聞や日本経済新聞などが伝えました。

答申された3人の名匠

認定が答申されたのは、日本料理店「瓢亭」14代主人の高橋英一さん(87)=京都市、杜氏(とうじ)の農口尚彦さん(93)=石川県能登町、華道家元池坊の45世家元である池坊専永さん(93)=京都市です。文部科学相は答申通りに告示する見通しで、人間国宝は計111人となります。高橋さんは会席料理の伝統を継承、発展させ、農口さんは杜氏歴60年以上で吟醸酒ブームをけん引、池坊さんは華道最古の様式「立花」の古典技法を守りながら幅広い作風の作品を発表してきました。

約70年ぶりの新分野「生活文化」

重要無形文化財と人間国宝はこれまで、歌舞伎や文楽などの「芸能」と陶芸や染織などの「工芸技術」の2分野に限られていました。文化庁は2025年に「生活文化」分野を新設し、暮らしに根付いた文化の技能継承を後押しする制度改正を行っていました。今回の答申はその新分野からの初めての認定となります。

担い手の減少への危機感が背景

新分野新設の背景には、暮らしに根ざした文化の担い手の減少への危機感があります。文化庁の資料によると、料亭の数は10年間で9割減少し、杜氏は1960年代のピーク時から5分の1以下になりました。華道を趣味とする人も2021年に142万人と、30年間で6割減少しています。一方で、和食や伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界からの注目は高まっており、文化庁は認定を通じて担い手の確保や継承、発展の取り組みの加速につなげる考えです。

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