世界のウェブサイトの多くを動かすプログラミング言語「PHP」に、2件の重大な脆弱性が見つかったことが分かりました。米連邦捜査局(FBI)のサイバー部門は21日、脆弱性が悪用されるとハッカーがサーバー上で不正なコードを実行される恐れがあるとして、即時の更新を呼びかけました。更新が難しい場合は「完全に解決するまでサイトを一時的にオフラインにする」ことも推奨しています。(FBI、AP通信)
高市首相もSNSで注意喚起
高市早苗首相も21日夜、SNSでPHPの脆弱性に言及し、公表された修正プログラムへの速やかな適用を呼びかけました。国内でも札幌市がこの欠陥に関連して公式サイトを一時停止するなど、影響が広がっています。PHPの開発チームは21日、修正版のPHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35を公開しました。世界のウェブサイトの約7割がPHPで動いているとされ、影響範囲は広いとみられます。(日本経済新聞、下野新聞、韓国・ヘラルド経済)
米当局が一斉警告、AIが発見に貢献か
米国家安全保障局(NSA)や米サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)も相次いで警告を発し、英国やオーストラリア、カナダの当局も注意を呼びかけています。2件の脆弱性は「CVE-2026-109618」と「CVE-2026-109619」の番号が振られ、深刻度は10点満点中9.2と評価されています。韓国メディアによると、米オープンAIはこの2か月間、研究者らと連携して修正に取り組んでおり、人工知能が脆弱性の発見に貢献したとされています。(AP通信、ヘラルド経済)
サイバー攻撃への警戒強まる
今回の脆弱性は認証を必要としない遠隔からの攻撃が可能とされ、対策の遅れが情報漏えいやサイトの乗っ取りにつながる恐れがあります。企業や自治体などはインターネットに公開されたサーバーを優先して確認し、不審な通信がないか監視することが求められます。国内では今月、リクルートの「カーセンサーnet」などへの不正アクセスも相次いでおり、サイバーセキュリティ対策への関心が一段と高まっています。(FBI、共同通信)
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