カムニャックがアイルランドT制覇 オークス馬が約1年ぶり重賞4勝目、次はエリザベス女王杯

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10月11日、東京競馬場で行われたアイルランドトロフィー(G2・芝1800メートル)で、昨年のオークス馬カムニャック(牝4歳)が1番人気に応えて優勝しました。昨年9月のローズステークス以来、約1年ぶりとなる重賞4勝目。陣営が秋の大目標に定めるエリザベス女王杯(11月15日・京都)に向けて、大きな弾みをつけました(スポーツニッポンの報道)。

レースを振り返る――ジョスランをゴール前で差し切り

レースは、先に抜け出した4番人気のジョスランを、カムニャックがゴール前で力強く差し切って1着。鞍上の川田将雅騎手、管理する友道康夫厩舎のコンビで、貫禄の勝利を収めました。2着にジョスラン、3着には昨年のこのレースを制した2番人気のラヴァンダが入り、3連単は7740円(7番人気)でした(スポーツニッポンの報道)。

デイリースポーツの事前取材では、友道調教師が「落ち着きもあるし、状態はいい」と上々の評価を語っていました。7日の最終リハでは栗東坂路を単走で軽快に駆け上がり、レース前の不安を一掃。広くて直線の長い東京の舞台で、地力の違いを見せつける内容でした。

この勝利で鞍上の川田将雅騎手は、ファルコンS以来となる今年6回目の重賞勝利(通算158回目)を記録。管理する友道康夫調教師にとっても、マイラーズC以来の今年5回目の重賞勝ち(通算83回目)となりました。アイルランドTは前身の府中牝馬ステークス時代を含めると、2009年のムードインディゴ、2023年のディヴィーナに続く3回目の制覇です(スポーツニッポンの報道)。

オークス馬の軌跡――無敗の2歳女王を破った樫の女王

カムニャックは2022年4月14日生まれの牝馬。父はブラックタイド、母はダンスアミーガ、母の父はサクラバクシンオーという血統で、馬主は金子真人ホールディングス、生産は社台ファーム、調教師は栗東の友道康夫氏です(Wikipediaの記載による)。

デビューは2024年8月、中京競馬場の2歳新馬戦。川田将雅騎手を背に単勝1.2倍の1番人気に応えて初勝利を飾りました。その後はアルテミスステークス6着、エルフィンステークス4着と、マイル戦ではスピード負けする時期もありました。

転機は2025年4月のフローラステークス。アンドレアシュ・シュタルケ騎手に乗り替わると、距離を2000メートルに戻して本領を発揮し、1分58秒6のレースレコードで重賞初制覇を飾りました(Wikipediaの記載による)。

そして迎えた5月25日の優駿牝馬(オークス)。シュタルケ騎手とのコンビ継続で4番人気の支持を受け、道中は中団を追走。直線で外から力強く伸びると、2歳女王のアルマヴェローチェとの接戦をアタマ差で制し、GI初制覇を果たしました。桜花賞を経由せずにオークスを制したのは2021年のユーバーレーベン以来、フローラステークスとオークスの2冠は史上2頭目の快挙でした。鞍上のシュタルケ騎手にとっては日本GI初勝利、友道調教師にとってもオークス初制覇となる記念すべき勝利でした(idolhorse.comおよびWikipediaの記載による)。

秋はローズステークスから始動。道中で他馬に接触されて鞍上の川田騎手が大きくバランスを崩す不利がありながら、態勢を立て直して2着に1馬身半差をつける勝利で重賞3連勝を飾りました。しかし10月の秋華賞では1番人気に推されながら直線で伸びず大敗。牝馬2冠はなりませんでした(スポーツ報知の報道)。勝ったのは桜花賞馬エンブロイダリー(クリストフ・ルメール騎手)で、勝ちタイムは1分58秒3でした。

2026年は阪神牝馬ステークス、ヴィクトリアマイルと1600メートル戦で連続2着と、古馬になっても重賞戦線で力を示してきました(スポーツニッポンの報道)。そして今回、得意の東京で約1年ぶりの美酒を味わったのです。

「祝福された者」――名前に込められた意味と次なる目標

カムニャックという馬名は、ケニア北部のサンブル語で「祝福された者」という意味を持つとされています(Wikipediaの記載による)。その名の通り、数々の祝福に包まれてきた競走生活でした。ちなみに同じ名前を持つ、ケニアのサンブル自然保護区にいたメスのライオンも、オリックスの子どもを養育したことで世界的に有名になった存在です。

陣営が次に見据えるのは、11月15日に京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(GI・芝2200メートル)です。アイルランドTは、友道調教師がレース前に「秋の大目標」への弾みをつけたい一戦と位置づけていた通り、見事なステップレースとなりました(デイリースポーツの取材による)。

オークスの樫の女王が、古馬の頂点を目指す秋。充実期を迎えた4歳牝馬の走りに、11月15日の京都競馬場でぜひ注目してください。

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