新名神6人死亡事故、ながらスマホ運転の元運転手に拘禁刑7年 法定刑上限の判決を津地裁が言い渡し

2026 10 20 auto shinmeishin

三重県亀山市の新名神高速道路で今年3月、大型トラックが乗用車に追突し6人が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた元トラック運転手、水谷水都代被告(55)に、津地裁(出口博章裁判官)は20日、求刑通り法定刑の上限となる拘禁刑7年を言い渡しました。共同通信や産経新聞、毎日新聞、朝日新聞などが伝えています。

「誠に軽率」「過失は重大」と裁判長

出口裁判官は判決理由で「誠に軽率な運転の仕方で、過失は重大。厳しい非難に値する」と指摘しました。朝日新聞によると「過去の過失運転致死の事件と比較しても最も重い部類に位置づけられる。法定刑の上限で臨むのが相当」と述べ、被害者らに何の落ち度もなく、苦痛や無念は察するに余りあるとしています。

TikTokの動画を見ながら約13秒の脇見

事故は3月20日未明、新名神高速下り線の野登トンネル出口付近で起きました。検察側の指摘によると、被告はスマートフォンで動画投稿アプリ「TikTok」の料理動画のスクリーンショットを撮ろうと約10秒ほど画面を注視し、運転日報を探すなどして約13秒間脇見運転を続け、前方の安全確認を全くしないまま、制限速度(時速50キロ)を超える時速約82キロで渋滞の車列最後尾に追突しました。ダッシュボードにはスマホを固定するホルダーが取り付けられ、日常的にSNSのショート動画などを見ながら運転していたとされています。

一家5人と1人の計6人が犠牲に

この事故で、静岡県袋井市の会社員、松本幸司さん(当時45歳)の一家5人と、埼玉県草加市の団体職員、高峰啓三さん(同56歳)の計6人が亡くなりました。被告は起訴内容を認め、最終意見陳述で「遺族の皆さんに大変迷惑をかけ、申し訳ございませんでした」と述べました。弁護側は被告が免許の再取得をしないことを約束しているとして相応の判決を求めていました。検察側は論告で「危険運転にも比肩しうる運転だった」と指摘し、「一般予防の観点からも厳重に処罰する必要性が高い」として法定刑の上限を求刑していました。

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