国連環境計画(UNEP)は21日、産業革命前からの気温上昇が1.5度の国際目標を超過するのは避けられないとの報告書を発表しました。2025年の世界の温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で前年とほぼ同じ584億トンだったとしています。気温上昇を1.7~1.8度と最小限に抑えるには、2025年比で2030年に18%、2035年に45%の削減が求められるとしています。(共同通信)
事務局長「壊滅的な影響、最小限に抑えるべき」
UNEPのアンダーセン事務局長は「1.5度超の幅が大きく、(期間が)長くなるごとに、壊滅的な洪水や熱波など地球温暖化の影響が大きくなる。最小限に抑えるため、あらゆる手段を尽くすべきだ」と訴えました。報告書は、現状の対策のままでは今世紀中に2.8度上昇する見通しだとしています。(共同通信)
各国の目標達成でも2.6度上昇
各国が策定した自国の排出削減目標(NDC)を達成しても2.6度、排出量と吸収量を差し引きゼロにできても2.1度上がるとの試算も示されました。1.5度からの超過を最小限にした上で再び1.5度に戻すには、3200億トンものCO2を大気中から取り除く必要がありますが、これは2024年の世界のCO2排出量の8倍に当たり、実現できるかは不透明だとしています。(共同通信)
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