柔道の講道館杯全日本体重別選手権最終日は8日、千葉市のちばぎんアリーナで男子7階級が行われ、73キロ級で石原樹(JESエレベーター)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。100キロ超級では中村雄太(旭化成)が2年ぶり2度目の制覇。パリ五輪代表の斉藤立(JESエレベーター)は3位だった。ほかの5階級では初優勝者が生まれ、世代交代の気配も漂う大会となった。

石原樹、3年ぶり2度目のV——決勝で木原慧登を破る
73キロ級決勝は、愛知・名古屋アジア大会3位の石原樹が、東海大3年の木原慧登を優勢勝ち(有効・背負投)で破った。石原は5戦のうち4戦を投げて勝つ内容で、全日本男子の鈴木桂治監督から「非常に元気のある彼らしい柔道だった」とたたえられた。アジア大会で3位に終わった直後の世界選手権では、ライバルの田中龍雅が初優勝。「もう落とせない。覚悟を決めた」と臨んだ大会で、3年ぶりの頂点に返り咲いた。
中村雄太、100キロ超級で2度目の制覇——延長戦で太田彪雅に反則勝ち
100キロ超級決勝は、延長戦にもつれ込む接戦となった。中村雄太がアジア大会銀メダルの太田彪雅(旭化成)を、指導1つの差による反則勝ちで破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。パリ五輪代表の斉藤立は準決勝で太田に敗れ、3位に終わった。鈴木監督は斉藤について「まだまだ物足りない」とし、ロス五輪へ向けた代表争いの最重量級勢には「残念というか変化がない」と総括した。

5階級で初優勝——福田大和、羽田野啓太らが頂点に
60キロ級は福田大和(天理大)が足立悠晟(天理大)を技あり(小外刈り)で破って初優勝。66キロ級は羽田野啓太(JESエレベーター)が幸田朗を有効(大外刈り)で下して初優勝した。81キロ級は伊沢直乙斗(明大)、90キロ級は海堀陽弥(旭化成)、100キロ級は斉本研アレクサンドル(JESエレベーター)がそれぞれ初優勝を飾った。なお、世界選手権個人戦の代表とアジア大会の優勝者は出場していない。
グランドスラム東京の代表選考も兼ねる
今大会は、12月5日に東京体育館で開幕するグランドスラム東京大会の代表選考を兼ねている。優勝者たちは年末の大舞台へ向けて大きな一歩を踏み出した。ロス五輪へ向けた代表争いも本格化する中、若手の台頭とベテランの意地が交錯する大会となった。
まとめ
講道館杯の男子7階級は8日に決着し、石原樹と中村雄太が2度目の優勝を果たした。斉藤立は3位にとどまり、5階級では初優勝者が誕生した。グランドスラム東京の代表選考も兼ねた今大会は、ロス五輪へ向けた代表争いの行方を占う一戦となった。

