折り紙の起源|一枚の紙に込められた知恵

origami origin featured

一枚の紙から鶴や兜を生み出す折り紙。今や「ORIGAMI」として世界共通語になりました。その起源は、子どもの遊びではなく、武家の礼法にあったのです。

平安時代の和紙と折り紙のイメージ

紙の伝来と平安の「折り紙」

中国から紙の製法が伝えられたのは610年とされています。その後、日本で独自に改良が重ねられ、薄くて丈夫な「和紙」が誕生しました。

「折り紙」という言葉自体は平安時代からありましたが、当時は横長の紙を折った文書の形式を意味していました。紙は非常に貴重だったため、用途は写経や記録が中心でした。

室町|折形・武家礼法としての折り紙

室町時代に紙が普及すると、「包み方」が武家の作法に取り入れられていきました。贈り物や神への供物を美しく包むための折り方「折形(おりがた)」です。

足利義満の時代には小笠原流、江戸時代には伊勢流といった流派が生まれ、儀礼としての折り紙が体系化されました。この「儀礼折り紙」が、現在の折り紙の原点と考えられています。

室町の武家礼法「折形」のイメージ

江戸|遊戯折り紙の誕生

江戸時代に紙の大量生産が可能になると、折り紙は礼法や決まりから離れ、折ること自体を楽しむ「遊戯折り紙」が誕生。庶民にも親しまれるようになりました。

1680年には井原西鶴が折り紙を詠んだ句を残し、1797年には現存する最古の遊戯折り紙の絵本『秘傳千羽鶴折形』が京都で出版されました。折り鶴をはじめとする伝承の折り方が、この時代に数多く生まれたのです。

世界のORIGAMIへ

折り紙を折る文化はヨーロッパでも独自に発達していましたが、現代では日本語の発音を移した「ORIGAMI」が世界共通の呼称として広がっています。

折り紙の幾何学的な性質は数学の一分野としても研究され、人工衛星の太陽電池パネルの収納など工学の分野でも応用されています。一枚の紙の知恵が、宇宙にまで届いているのです。

世界のORIGAMIのイメージ

まとめ

儀礼から遊びへ、遊びから芸術・科学へ。折り紙の歴史は、日本人の美意識と知恵の歴史です。今度折り鶴を折る機会があれば、室町の武家に思いを馳せてみてください。お子さんやお孫さんと一緒に折るのも、文化を伝える素敵な時間になるはずです。

media generation jpnewshub logo 2 0 d1227f30 d2cb 4a3d b4bc 87df1c459dd2

About 編集部

JPNewsHubは、日本の最新ニュース・トレンド・芸能情報を迅速にお届けする編集チームです。読者の皆様に正確でわかりやすい情報を提供することを使命としています。

View all posts by 編集部 →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です