ロシア当局にスパイ容疑で拘束された北海道新聞ユジノサハリンスク支局の日本人男性特派員をめぐり、在ロシア日本大使館の関係者が16日、領事面会のためにモスクワ市内の「レフォルトボ拘置所」を訪れましたが、面会は実現しなかったことが分かりました。日テレNEWS NNNが16日夜に報じました。
約1時間滞在も面会実現せず
日本大使館によりますと、関係者は拘置所に1時間ほど滞在しましたが、日本側が求めていた領事面会は実現しなかったということです。実現しなかった理由は明らかになっていません。日本大使館は「折衝の結果、実現しなかった。引き続き、早期実現に向けて全力を尽くす」とコメントしています。記者が拘束されたのは13日で、日本政府は「日ソ領事条約」の規定に基づき、拘束から4日以内の領事面会を求めていました。
領事通報は15日に実施
木原稔官房長官は16日午前の記者会見で、ロシア側から拘束の事実を伝える「領事通報」が15日にあったことを明らかにしました。複数の日本政府関係者によると、ロシア側は日本が求める領事面会について拒否していないとしています。日露領事条約では、拘束・逮捕の1〜3日後に相手国政府に領事通報し、2〜4日後に領事面会をするよう定められています。木原氏は「一刻も早く領事面会を実現し、本人の健康状態や事実認識等の確認ができるように全力で取り組む」と述べました。
日本政府の対応
ロシア連邦保安局(FSB)が13日に記者をスパイ容疑で拘束したと発表したことに対し、木原氏は14日に駐日ロシア大使を外務省に呼び、情報提供や人道的な配慮を求めました。高市早苗首相も15日、記者団にロシアでのスパイ活動を否定し、邦人保護に注力する考えを示しています。2023年にスパイ容疑で拘束された米紙記者は最初の領事面会まで2週間以上かかったとされており、日本政府は早期の面会実現に向けてロシア側との折衝を続けています。
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