環境省は23日、北海道の釧路市など4市町村にまたがる釧路湿原国立公園の区域を2444ヘクタール拡張し、3万1098ヘクタールとする方針を発表しました。2025年12月に政府が取りまとめた大規模太陽光発電所(メガソーラー)の開発規制策の一環で、ラムサール条約に登録された貴重な湿地や国の特別天然記念物タンチョウを守る狙いがあります。(共同通信、神戸新聞)
特別保護地区を732ヘクタール拡大
拡張の内訳では、最も規制が厳しく原則として現状の変更を認めない「特別保護地区」を732ヘクタール広げて7188ヘクタールとします。環境省は一般からの意見を11月21日まで公募し、中央環境審議会の答申を経て2027年3月に拡張する見通しです。(神戸新聞)
釧路を巡るメガソーラー問題の背景
釧路湿原の周辺では大規模太陽光発電所の建設が相次ぎ、タンチョウを含む生態系への影響が懸念されてきました。釧路市が建設を規制する条例を施行してから1年が経ち、条例施行後の建設申請は4件にとどまるなど、規制の効果も表れ始めています。政府は省庁連絡会議でメガソーラー規制の具体策を議論しており、国立公園の区域拡張もその一環と位置付けられます。(北海道新聞、時事通信)

