大手旅行会社のクラブツーリズム(東京都江東区、KNT-CTホールディングスのグループ会社)は31日、不正アクセスを受け、インターネット予約システムに登録された会員情報約432万件が外部に流出した可能性があると発表した。不正アクセスは30日朝に検知された。流出した恐れがあるのは氏名や住所、電話番号などで、パスポートやクレジットカードの情報は含まれていないという。同社はホームページを一時停止し、調査を進めている。
何が起きたのか —— 30日朝に検知
同社の発表によると、30日午前5時45分にサーバーの一部が外部からの不正アクセスを受けたことを検知し、調査を開始した。その後の調査で、保有する個人情報の一部が外部に流出した可能性が確認されたという。
対象は、インターネット予約システムに会員登録している人の情報で、約432万件。項目は氏名(漢字・カナ)、国籍、性別、生年月日・年齢、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID、緊急連絡先となっている。
一方、ログインパスワード、パスポート情報、クレジットカード情報、金融機関の口座番号は含まれていない。インターネット会員に登録したことがない人は影響がないとしている。
同社の対応 —— HP停止、電話での予約は継続
同社は、不正アクセスを受けたサーバーを隔離するとともに、攻撃元からの通信を遮断。被害の拡大を防ぐため、ウェブサイトを一時停止しており、安全性を再確認でき次第、再開する予定だ。
すでに申し込まれたツアーについては、利用者に個別に連絡するなどして実施する予定。ウェブサイト停止の間は、電話での予約を受け付けるという。
また、侵入経路や手段の特定、影響範囲の点検などの是正対応を進めているほか、警察への相談や、個人情報保護委員会と監督官庁への報告も行ったとしている。
利用者への呼びかけ —— 不審な電話やメールに注意
同社は、不審な電話やメール、SMSに注意するよう呼びかけている。クレジットカード番号や銀行口座情報、暗証番号、ID・パスワード、マイナンバーなどを同社が尋ねることは一切ないとして、不審な連絡があった場合は応じないよう求めている。

相次ぐ不正アクセス、改めて注意を
今月は、GMOやANA、日本交通、外務省など、国内の企業や団体への不正アクセスの発表が相次いでいる。こうした流出情報は、フィッシング詐欺やなりすましに悪用される恐れがある。不審な連絡には応じず、公式サイトや正規の電話番号で確認するといった基本的な対策を、改めて徹底したい。

