フィリピンを拠点に日本人を狙った特殊詐欺を繰り返していたとされる犯罪グループ「JPドラゴン」のナンバー2とみられる日本人の男が、フィリピン当局に拘束された。フィリピンの入国管理局は11月1日、北部のヌエバエシハ州カバナトゥアンで、日本人の山本好孝容疑者(57)を先月31日に拘束したと発表した。
逮捕状は2022年から、警察官を装った詐欺の疑い
山本容疑者は、首都マニラなどを拠点に活動していた「JPドラゴン」のナンバー2とみられている。2022年には福岡県の裁判所から、詐欺や窃盗の容疑で逮捕状が出ていたという。
フィリピン当局によると、「JPドラゴン」は警察官を装ったうその電話で日本に住む高齢者を狙った詐欺を繰り返し、被害総額はおよそ9億円に上るとしている。グループの一部メンバーは、広域強盗事件の指示役とされる「ルフィグループ」との関わりも指摘されている。
フィリピンの入国管理局長は声明で、「フィリピンは外国の逃亡犯の隠れ家ではなく、今後もそうはならない」と強調した。山本容疑者は今後、日本に強制送還される見通しだ。
リーダー拘束から1年4か月、組織の解体が進む
「JPドラゴン」をめぐっては、2025年6月にリーダーとされる吉岡竜司容疑者がフィリピンで拘束され、現在も現地の入管施設に拘束されている。その後も主要メンバーの摘発が続いており、組織の実態解明が進められている。
検察側はすでに起訴されたメンバーについて、起訴された分だけでも被害者が少なくとも19人、被害総額は約5050万円に上ると指摘している。
特殊詐欺への対策、基本の徹底が重要
警察庁も「警察がサイトで逮捕状を見せることは絶対にない」などと、警察をかたる偽サイトや詐欺への注意を呼びかけている(関連記事:警察庁の「偽サイト」確認、ニセ警察詐欺の被害は850万円——「警察がサイトで逮捕状を見せることは絶対にない」)。海外拠点型の特殊詐欺グループの摘発は、日本とフィリピンの当局の連携によって進められてきた。

山本容疑者の拘束は、組織の解体に向けた大きな一歩だが、海外拠点型の特殊詐欺グループはほかにも存在する。被害に遭わないためには、電話でお金の話が出たら一度切って家族や警察に相談することなど、基本的な対策の徹底が重要だ。
(情報源:TBS NEWS DIG、FNNプライムオンライン、時事通信、テレビ朝日、各社の報道をJPNewsHubが独自に再構成しています。いずれも容疑段階の事案であり、「みられる」と報じられた部分はそのまま「みられる」と表記しています)

