元大阪地検検事正・北川被告が保釈——逮捕から2年4か月、保釈金1000万円、6日に被害者の証人尋問

裁判所と正義の天秤のイメージ

部下の女性検事に性的暴行を加えたとして準強制性交罪に問われている元大阪地検検事正、北川健太郎被告(67)が10月31日、大阪拘置所から保釈された。2024年6月の逮捕から約2年4か月にわたり勾留されていた。保釈保証金は1000万円。朝日新聞、毎日新聞、読売テレビなどが伝えた。

事件の経緯——検事正在任中の2018年に起訴内容の行為

北川被告は、大阪地検の検事正在任中だった2018年9月、大阪市内にある官舎で、酒に酔って抵抗が難しい状態だった当時の部下の女性検事に対し、立場に乗じて性的暴行を加えたとして、準強制性交の罪に問われている。被害者の女性は報道では仮名で「ひかりさん」と報じられている。

北川被告は2019年に検事正を辞職し、その後は弁護士として活動していたが、2024年6月に逮捕された。検事正は各地検のトップとして起訴・不起訴の最終判断を担う立場であり、検察組織の長が被告人となった異例の事件として注目されてきた。

一転した主張——初公判で認めた罪をその後否認

2024年10月の初公判で北川被告は「公訴事実を認め、争うことはしません」と起訴内容を認め、「被害者に深刻な被害を与え、深く反省している」と謝罪していた。しかし、その約2か月後に弁護人が交代し、無罪を主張する方針に転換。争点を改めて整理する非公開の手続きを経て、裁判は一時中断した。

10月27日に約2年ぶりに審理が再開されると、北川被告は「(被害者が)抵抗不能であったことは否認し、争います」と述べ、弁護側も「(性行為に)同意があった」として無罪を主張した。一度は罪を認めながら、その後一転して無罪を主張する展開となっている。

保釈までの経緯——地裁が許可、検察の抗告を高裁が棄却

保釈請求は審理再開と同じ10月27日に出され、大阪地裁は29日に保釈を認める決定を出した。これを不服とした大阪地検が抗告したが、大阪高裁は30日に抗告を棄却。31日に保釈保証金1000万円が納付され、逮捕から約2年4か月ぶりに身柄の拘束が解かれた。

今後の裁判日程——6日に被害者の証人尋問、判決は来年3月

静まり返った法廷のイメージ

次回公判は11月6日に開かれ、被害者本人の証人尋問が予定されている。朝日新聞によると、判決は2027年3月12日に言い渡される予定だ。今後は11月から来年1月にかけて証人尋問や被告人質問が行われる見通しとなっている。

なぜ注目すべきか

検察組織のトップが部下への性的暴行で起訴され、一度は罪を認めながら無罪を主張するに至った経緉は、司法への信頼を揺るがす重大な事案だ。被害者の証言が法廷でどう評価されるのか、そして検察という組織がこの事件とどう向き合うのか。来年3月の判決まで、目が離せない裁判が続く。

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