ヒグマと衝突して特急列車が脱線したJR宗谷線について、JR北海道は11月3日も音威子府—稚内間で終日運転を見合わせている。当初は3日の始発からの運転再開を目指していたが、脱線した車両に新たな不具合が見つかり、再開が延期された。
【事故は10月30日夜、特急サロベツ3号がヒグマと衝突】
事故は10月30日午後11時前、宗谷線の天塩中川—問寒別駅間で発生した。旭川発・稚内行きの特急サロベツ3号がヒグマと衝突し、クマを車両の下に巻き込んだことで先頭車両の車輪が脱線した。けが人はいなかったが、夜間で確認作業ができず、乗客32人が車内で一夜を明かした。JR北海道によると、クマとの衝突による脱線は初めてだという。
【なぜ3日の再開が延期されたのか】
JR北海道は11月1日、3日の始発から運転を再開すると発表していた。しかし2日正午ごろの車両点検で、脱線した台車に搭載している、空気で車体を支える「空気ばね」とその接続部分に不具合が見つかり、エア漏れが判明した。エア漏れがあるとブレーキに不具合が生じる恐れがあり、処置に時間を要することから、3日も終日運転見合わせとなった。修理にはさらに1日程度かかる見込みで、再開日は発表時点では未定とされている。
【3日の運休と代行バス】
3日は、特急サロベツの全区間運休や特急宗谷の旭川—稚内間の部分運休のほか、音威子府—稚内間の普通列車が終日運休するなど、合わせて15本(特急6本、普通列車9本)が運休し、およそ400人に影響が出る見通しだ。JRは特急の運休に伴い、3日は旭川—稚内間で上下各1便の代行バスを運行している。利用する場合は、JR北海道の最新の運行情報を確認してほしい。
【クマとの衝突は今年すでに36件】
NHKによると、今年はすでにクマとの衝突が36件発生しており、エゾシカなど動物全体では昨年度3535件にのぼるという。北海道では、動物との衝突が鉄道運行の大きな課題となっている。今回のように脱線にまで至るケースは珍しいが、衝突そのものは決してまれな出来事ではない。
【まとめ】
JR宗谷線は、ヒグマとの衝突による脱線と、その後の車両不具合のため、11月3日も音威子府—稚内間で終日運休となった。15本の運休と代行バス運行が続いており、4日以降の運転計画はJR北海道の別途の発表を待つ必要がある。北海道を移動する予定のある人は、出発前に必ず最新の運行情報を確認してほしい。
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