尼崎JR脱線事故の遺族・浅野弥三一さん死去 84歳、「4・25ネットワーク」世話人としてJR西との共同検証を主導

media generation trend 20261018 asano obituary 0 133b9c64 048b 470d a388 3f40f26e2ad8

2005年4月に起きたJR宝塚線(福知山線)脱線事故で妻と妹を亡くし、遺族らでつくる「4・25ネットワーク」の世話人を務めた浅野弥三一(あさの・やさかず)さんが13日午後1時15分、心不全のため大阪府豊中市の医療施設で死去しました。84歳でした。葬儀は近親者で営み、喪主は長女の吉成充智さんが務めました。朝日新聞や共同通信、神戸新聞、中日新聞などが伝えました。

妻と妹を亡くし、遺族の声を束ねて

浅野さんは宝塚市出身の都市計画コンサルタントで、阪神・淡路大震災後の復興まちづくりにも携わりました。2005年の事故では妻の陽子さん(当時62)と妹の阪本ちづ子さん(同55)が犠牲となり、次女も重傷を負いました。浅野さんは他の遺族や負傷者と情報交換の場として「4・25ネット」を結成。2007年には国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)が開いた意見聴取会で公述人を務めました。

JR西日本との異例の共同検証を実現

JR西日本に対して事故原因の共同検証を申し入れ、「課題検討会」の立ち上げにつなげたのが浅野さんの大きな足跡です。被害者と加害企業が同じテーブルで話し合う異例の取り組みは2011年に報告書を公表しました。その後、大学教授らを加えた「安全フォローアップ会議」が発足し、浅野さんはメンバーとして安全管理体制や企業風土の問題について議論を交わし、2014年に公表した報告書では事故の背景にJR西の組織的問題があったことを指摘しました。2021年に台湾で発生した脱線事故の遺族とも交流し、自ら現地を訪れて助言するなど、近年も鉄道の安全の実現をめざして活動を続けていました。

浅野さんが生涯をかけて求めた「安全な鉄道」の実現に向けた技術開発は今も続いています。鉄道関連では、JR東海が自動運転を搭載した次期新幹線「S0系」を発表するなど、安全と効率を両立させる取り組みが進んでいます。

▼関連記事: JR東海、次期新幹線「S0系」を発表 2029年7月に営業運転開始、自動運転も搭載

media generation jpnewshub logo 2 0 d1227f30 d2cb 4a3d b4bc 87df1c459dd2

About 編集部

JPNewsHubは、日本の最新ニュース・トレンド・芸能情報を迅速にお届けする編集チームです。読者の皆様に正確でわかりやすい情報を提供することを使命としています。

View all posts by 編集部 →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です