神奈川県警の警察署で、運転免許の更新時に回収した失効免許証を警備部門に流用していた疑いが浮上しました。個人情報保護法に抵触する可能性が高いとして、警察庁は22日、全国の警察を対象に実態調査を開始しました。免許証の管理のあり方が問われる事態となっています。
発覚のきっかけはリュックの置き忘れ
神奈川県警によりますと、今年9月、県警本部の警備部門の職員がリュックを置き忘れたところ、署に戻ってきたリュックの中から、無効となった運転免許証が確認されました。調べたところ、免許証は免許の更新時に回収された失効免許証で、警備部門が保管していたものとみられています。
県警では、回収した失効免許証を適切に廃棄せず、少なくとも約30年前から警備部門に渡していた可能性があるということです。流用された免許証は数百枚に上るとみられています。
一般ドライバーの免許証も網羅的に
県警によると、流用された免許証の多くは、免許の更新時に回収された失効免許証です。回収された失効免許証は、本来は厳重に管理され、適切な方法で廃棄される必要があります。
しかし、警備部門ではこれらの免許証を保管し、写真や記載情報を確認するなどしていたとみられています。免許証には顔写真や氏名、住所、生年月日などの個人情報が記載されており、個人情報保護法に抵触する可能性が高いということです。
神奈川県警の担当者は「従来の運用が漫然と続いたものと考えられる。反省している」とコメントしています。
警察庁「従来の運用が漫然と続いた」
警察庁は22日、全国の警察本部に対し、失効免許証の管理状況について報告を求め、全国調査を開始しました。調査では、失効免許証の保管状況や廃棄方法、過去の流用の有無などを確認するとしています。
県警は、保管されていた失効免許証をすべて回収し、適切に廃棄するとともに、関係者の処分を検討しています。また、再発防止のため、免許証の管理体制を見直す方針です。
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