日本の政治を約700年もの間動かし続けた「武士の時代」。その始まりが鎌倉幕府です。貴族に代わって武士が国の主役になった、歴史の大転換点でした。

源頼朝|武士政権の創設者
源頼朝(1147〜1199年)は、平治の乱で敗れて伊豆に流された身から立ち上がり、1180年に挙兵しました。弟の源義経らの活躍もあり、1185年の壇ノ浦の戦いで平氏を滅ぼします。
1192年、頼朝は征夷大将軍に任じられ、鎌倉に幕府を開きました。これが日本初の武士政権です。頼朝は御家人と呼ばれる家臣団を組織し、守護・地頭を全国に置いて支配を固めました。
武士の世の中|封建社会の仕組み
鎌倉幕府のもとでは、主人と家臣の主従関係を軸にした封建社会が作られました。御恩(土地の給与)と奉公(軍役)の関係で結ばれた武士たちは、忠誠を何よりの価値としました。
頼朝の死後は北条氏が執権として実権を握り、承久の乱(1221年)では朝廷を破って武士政権の優位を決定づけました。

元寇|国難を退けた鎌倉武士
1274年と1281年、モンゴル帝国が日本に襲来しました(元寇)。鎌倉武士たちは御家人を動員して迎え撃ち、二度とも台風(神風)にも助けられて撃退に成功します。
しかし、戦いに勝利しても得られる土地がなかったため、御家人の不満が高まりました。この矛盾が、やがて幕府を揺るがす原因となっていきます。
この時代には禅宗が武士に広まり、浄土真宗や日蓮宗といった新しい仏教も民衆の間に広がりました。

まとめ
鎌倉幕府の成立は、天皇や貴族が政治を動かす時代から、武士が国を動かす時代への転換点でした。この仕組みは形を変えながら明治維新まで約700年続きます。鎌倉の大仏や鶴岡八幡宮を訪れれば、武士の都の面影を感じることができます。ぜひ歴史散歩に出かけてみてください。

