アジア・サッカー連盟(AFC)は11月3日、来年1月から2月にサウジアラビアで開催予定だったサッカーのアジアカップを、2027年12月23日から2028年1月21日へと約1年延期すると発表した。スポーツ報知やサンスポが11月4日に伝えた。延期の理由は、中東地域における急速な情勢変化や予期せぬ事態に伴う物流面での混乱や渡航の制限・制限リスクの拡大だとされている。日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は、選手、スタッフ、サポーター、メディアの安全を第一に考えた判断を尊重するとコメントした。

もとの日程と新しい日程
アジアカップは当初、2027年1月7日から2月5日の開催を予定していた。新しい日程は2027年12月23日から2028年1月21日となり、約11か月後ろにずれる。数か月ではなく1年近い延期という長さに、テレビ番組のコメンテーターからも驚きの声が上がったと報じられている。情勢が長引くことが予想されるからこそ、1年先への延期という判断になったのではないかという指摘もある。
なぜ延期なのか——サウジアラビアをめぐる情勢
AFCは日程変更について「地域情勢の悪化に伴う物流上の大きな問題や渡航の混乱など、発生している異例の状況を踏まえた」と説明している。報道によると、サウジアラビアでは10月10日に首都リヤドの国際空港が攻撃を受け、多数が死傷したほか、翌日や10月21日にも空港や石油関連施設への攻撃が相次いだと伝えられている。大会の安全な運営に必要な移動や物流が確保できない状況では、開催をそのまま強行することは難しいという判断だ。
日本代表への影響——森保監督の去就と五輪予選との重なり
延期は日本代表にも大きな影響を与える。日本協会と森保一監督の契約はアジアカップまでとなっており、11月のシンガポール遠征(14日ブラジル戦、17日パラグアイ戦)の後に予定されている12月30日の親善試合が最後の指揮となる可能性が高くなったと報じられている。
さらに、日程が2028年ロサンゼルス五輪予選と重なることになり、森保氏の後任で五輪を目指すU-21(21歳以下)日本代表監督を兼任する大岩剛氏も対応を迫られる形となっている。代表チームの体制づくり全体に、延期の影響が広がっている。

アジアカップとは——アジア王者を決める大会
アジアカップは、アジアの国・地域の代表チームがアジア王者の座を争う大会だ。日本代表は過去に優勝経験があり、アジアの頂点を決める重要な大会として位置づけられている。開催国のサウジアラビアでの開催が予定されていたが、地域情勢の悪化という異例の事態を受け、1年近い延期という決断に至った。大会の価値や注目度が変わるわけではなく、安全に開催できる時期への移行という意味合いが強い。
今後の注目点——1年で開催できるのか
今後の焦点は、延期された2027年12月から2028年1月の日程で本当に開催できるのかという点だ。番組では「1年で済みますかね?」という疑問の声も上がり、競技場も狙われる可能性に警鐘を鳴らす指摘もあったと報じられている。情勢の推移次第では、さらなる変更の可能性も否定できない。AFCと開催国、JFAを含む各協会の今後の発表に注目が集まる。
まとめ
サッカーのアジアカップは、サウジアラビアをめぐる情勢悪化を受け、2027年1〜2月の開催から2027年12月23日〜2028年1月21日へと約1年延期された。JFAは安全第一の判断を尊重する姿勢を示した。森保監督の去就や五輪予選との日程の重なりなど、日本代表への影響も大きく、今後の情勢と追加発表から目が離せない。
関連記事
(出典:スポーツ報知、サンスポ、AFCの発表をもとに編集部が解説。出典リンク:https://hochi.news/articles/20261104-OHT1T51024.html)

