ソニーグループが11月5日に発表した2026年度第2四半期(2026年7月から9月)の連結決算は、売上高が前年同期比10%増の3兆4294億円、営業利益が45%増の6223億円となり、いずれも第2四半期として過去最高を更新した。ゲームと映画の好調が業績をけん引し、通期の業績見通しも上方修正した。決算の内容を解説する。

数字で見る——売上高・利益とも過去最高
第2四半期の主な数字は次の通りだ。売上高は3兆4294億円で前年同期比10%増、営業利益は6223億円で45%増、純利益は44%増の4496億円だった。営業利益は市場予想(LSEGが集計したアナリスト12人の平均5050億円)を大きく上回った。営業利益率は前年同期から4.3ポイント改善し、18.1%となった。
ゲーム事業がけん引——営業利益83%増
業績をけん引したのは、主力のゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野だ。第2四半期の売上高は前年同期比9%増の1兆2085億円、営業利益は83%増の2201億円となり、第2四半期として過去最高益を更新した。ネットワークサービスの増収や自社制作ゲームソフトの販売増加に加え、前年同期に計上した一時的な損失の反動も寄与した。ハードウェアは販売台数の減少で減収となったが、利益率の高いソフトやネットワークサービスが利益を押し上げた形だ。
映画も好調——スパイダーマンの大ヒット
映画分野も好調だった。映画分野の売上高は5137億円で、前年同期から1677億円の増収となった。映画「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」の大ヒットが業績を押し上げ、興行収入は25億ドルを超えたと報じられている。音楽分野も堅調で、グループ全体の増益に寄与した。

通期予想を上方修正——純利益1兆3300億円へ
好調な決算を受け、ソニーは2027年3月期の通期業績見通しを上方修正した。売上高は7月時点の予想から5000億円引き上げて13兆円、営業利益は1500億円引き上げて1兆8700億円(9%増)、純利益は1200億円引き上げて1兆3300億円(10%増)となる見通しだ。ゲーム分野の通期予想も引き上げられ、売上高は4兆8300億円、営業利益は7000億円を見込んでいる。サードパーティタイトルの販売増加を見込んでいるのが特徴だ。
年末の追い風と課題——GTA6とメモリ価格
年末商戦に向けては、11月19日に発売される人気ゲーム「グランド・セフト・オートVI(GTA6)」が、ソニーのゲーム事業にとって大きな追い風になるとみられている。一方で、AIブームによるメモリ価格の高騰が課題となっており、ハードウェアのコストに影響する可能性がある。ソニー株は決算発表前の5日の東京市場で7%高となっており、市場は決算への期待を先に織り込んでいた。
まとめ
ソニーの第2四半期決算は、売上高・営業利益とも過去最高となる好調な内容だった。ゲームと映画が業績をけん引し、通期予想も上方修正された。年末のGTA6発売がさらなる追い風になるか、メモリ価格の高騰をどう乗り切るかが今後の焦点になる。
関連記事
(出典:ソニーグループの決算発表、ロイター、Game*Spark、PHILE WEBの報道をもとに編集部が解説。出典リンク:Game*Spark、PHILE WEB)

